仲介会社と管理会社の違い

仲介会社とは？

仲介会社とは、賃貸物件を借りようと思ったり、物件を実際に見てみたいと思ったりした時に行く不動産会社のことをいいます。

仲介会社の仕事は、その名の通り、部屋を探している方と、入居者を探している管理会社を仲介すること。そして、その両者を結びつけることです。仲介会社そのもの自社で管理している物件を所有している場合もありますが、仲介のみを専門としているところも多くあります。

多くの人がインターネットで物件を探して、ある程度情報を確認してから不動産会社に行ってみるというのが主流の現代。ネット上のサイトに掲載されている間取りや家賃、設備、部屋の写真などの物件情報は、仲介会社が作成しています。

仲介会社は、部屋探しの窓口として、部屋を探している人に物件を紹介し、実際に現地へ行き物件を見てもらう内見を案内する業務も行っています。この際、鍵の手配など、仲介会社が大家さんあるいは管理会社と連絡を取り合う、という段取りを行います。

個人でも法人でも、部屋への入居が決まったら、次は契約の手続きを行います。契約書や重要事項説明書などの書類を作成したり、火災保険・地震保険の手続きを進めたり、オーナー様や管理会社と連携して部屋の鍵の準備を行ったり。部屋の引き渡しが終わるまでのやりとりをするのも仲介会社の役割です。

管理会社に業務を委託していない物件もありますが、その場合は、オーナー様に代わって、仲介会社が入居者の契約の更新や退去の際の精算などを行うケースもあります。

管理会社とは？

管理会社とは、オーナー様から委託されて物件の管理を行う会社のことをいいます。管理会社は、オーナー様との契約内容に基づき、入居者管理や建物管理などの管理業務を行います。

例えば、部屋の中の備えつけの換気扇が壊れたり、給湯器をつけてもお湯が出なかったり、水漏れが発生したりする設備上のトラブルや、住人同士のトラブルからくるクレームなどは、できる限り素早く対処する必要があります。

このようなトラブルやクレームへの対応が遅れてしまったら、それが新たなクレームとなり、対応してもらえないことに怒った入居者が退去してしまう原因になってしまいます。そうなると、物件自体の評判にも関わりますし、オーナー様も家賃収入を得られなくなるなど、損失となってしまいます。

そうならないためにも、入居者からの要望やクレームに素早く適切に対応するため、管理業務のノウハウを持ったプロの管理会社に任せることは、オーナー様にとって、大きな安心感にもつながります。

また、入居する側から見ても、プロの管理会社に対応してもらえれば、「何かあっても心配ない」という気持ちになるでしょう。

さらに、管理会社は、主要な業務である家賃の集金代行も行います。すべての入居者が毎月定められた日にきちんと家賃を支払ってくれていれば何の問題もありませんが、そういうわけにもいかないのが現状です。

単に支払うのを忘れていたり、元々支払いに消極的だったする人もいれば、経済的な理由で支払うことができなかったり、契約内容や物件の状態などに不満があって支払いを拒否する人もいたり、理由はさまざま。さらに、長い間家賃の滞納が続いた結果、訴訟に発展することになってしまうと、特に個人のオーナー様が個別に対応するのは非常に困難です。

それを解決するのが管理会社。オーナー様に代わって、管理会社が家賃の回収を行ってオーナー様に送金し、滞納している入居者には督促を行うなどの集金業務を代行してくれます。

管理会社との契約内容によりますが、入居者が家賃を滞納した場合、管理会社が数ヶ月分を保証していたり、長期滞納者に対しては訴訟を代行したりするケースもあります。

また、管理会社は、マンション・アパートの共用部を清掃したり、メンテナンスを行ったり、入居者が退去後の部屋の清掃・修繕、設備の修理など、建物の管理も行います。管理会社がしっかりと対応していれば、入居者もオーナー様も安心できます。

さらに、入居者の数を増やすためのリフォームや、新しい設備の導入について、管理会社がオーナー様に提案する場合もあります。